古民家の改修工事 はじまる

島根で購入した古民家の改修工事がやっと始まりました。

予算は多くかけられないし、暮らしてみてからこうしたいと気づくことも多く出てくると思うので、今回はどうしても必要な場所キッチン、リビング、お風呂、洗面、トイレを直すことに。プラス痛いのが屋根と外壁も一部改修が必要なので、お金がかかります。

伝統建築群に指定されている地域のため、勝手に直すことはできません。細かい決まりがあって、それを嫌う方も多くいると思いますが、私たち夫婦にとってはそこが魅力。新建材のぺらっと綺麗な家はちょっと・・・と思っているので、そのような家が建てられない場所だというのが良いのです!

まずは解体工事がはじまりました。旦那曰く、現在の建築基準よりも梁がしっかりしているらしく家の構造は結構丈夫だとのこと。よかったー。

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このスペースは以前キッチンがあって奥のタイルはお風呂があったところ。水回りの位置は大幅に変更して、ブルーシートがかかっているところは窓を大きくとって、庭を望めるようにします。

この家が建てられる前にも家が建っていたようで、昔の家の土間の跡が出てきたりして、これは江戸時代のものかしら?この土地にどれだけの人がかかわってきたのかなあ・・・とロマンを感じてしまいます。

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解体の後、まずは屋根の葺き替え。庭に新しい瓦が届いています。

これは石州瓦といって、島根県石見地方で作られている瓦です。寒さに強く、水を通さず固くて丈夫な瓦なのです。独特の赤い色をしていて、これは含鉄土石「来待石」を釉薬に使うことで赤い色になります。この瓦は赤色ではなく来待色(きまちいろ)と呼ばれています。丈夫で美しい瓦なので、年月がたってもいい味を出してくれると思います。

私もこの瓦と一緒に歳をとって、いい味が出てくる人間でありたいなと思うのでした。